アプリを開くと最初に目にするのは、たくさんの花(植物)の写真と、そのまわりを囲む丸い窓です。この窓には、「花の色」、「花の形」、「花のつき方」、「花の季節」、「葉の形」、「葉のつき方」、「場所」と書かれています。植物を探す時に、どのような視点から探したいか、窓に書かれた7つの探し方から選んでみましょう。
窓に書かれた文字に触れると、窓の中に回転するリングが出てきます。例えば、「花の色」に触れると、「赤」や「黄」といった花の色の種類が書かれたリングが出てきます。また、「葉の形」に触れると、「細長い」や「ギザギザ」といった葉の形の種類が書かれたリングが出てきます。
このリングの一番下(時計の6時の位置)に書かれている特徴を持つ植物たちが、窓の中に並びます。例えば「花の色」のリングで、「赤」が一番下に来た時は、赤い色の花をもつ植物が並びます。リングを回転させて、「青」が一番下に来た時は、青い色の花をもつ植物が並びます。
窓に書かれた7つの探し方から選んだ数だけ、リングが出てきます。「花の色」と「葉の形」を触れた場合、2つのリングが出てきます。「花の色」のリングは「赤」、「葉の形」のリングは「細長い」が、リングの一番下に来ている時、赤い色の花をもち葉っぱが細長い植物が、窓の中に並びます。このように、リングを組み合わせると、植物を絞り込むことができます。
リング図鑑の最大の特徴は、ビジュアルな要素から植物が検索できることと、検索の切り口を組み合わせた植物の絞り込みにより、探している植物が見つけやすくなることです。難しい学術用語を知っている必要はありません。例えば、「花の形」のリングを回してみましょう。花の形の種類として、「ふつうの花」、「つつみたい」、「毛のようだ」、「小さな花びらの集まり」、「左右対称」といった言葉とイラストを手がかりに、植物を探すことができます。
窓の中に並んだ植物のサムネイルを触ってみましょう。すると、植物の名前や科名、簡単な解説文などの基本情報と、写真やイラストが表示されます。これなら簡単に野山で見つけた植物の名前を知ることができますね。もし、似ているけども少し違うなと思ったら、「科名」の情報に注目。キク科?、ユリ科?、マメ科?、それともバラ科?お手持ちの紙の図鑑は、科目(仲間)でまとめられていますので、リング図鑑で候補に挙げた植物のすぐ近くに、お探しの植物がきっとあるはずです。
収録点数は508種類。代表的な日本の野草と花壇で見かける花、それに野菜の花たちです。検索した植物の画像は、お気に入りに登録することもできるので、見つけた花を忘れないようにできます。さあ、iPadを持って野山に出かけましょう。
含まれる機能
・植物の特徴を解りやすく分類した6種類の検索条件
・508種類の植物それぞれに複数の写真とイラストを収録
・花の名前の由来や特徴などをまとめた読みやすい解説
・収録画像のお気に入り登録機能
・オフラインでの検索が可能
・困ったときのヘルプ機能
※本アプリは産学連携により青山学院大学理工学部経営システム工学科 梶山朋子助教と共同で開発し、国立情報学研究所の協力により特許第4441685号のライセンスを受けています。